2019年01月 の日記
■2019年01月16日 [書籍の類]
永遠の0
- 百田尚樹
- 講談社文庫
- 貰い物
俺満足度:★★★☆☆
長らく使ってた無駄にデカい電話機がいよいよ邪魔なので、思い切って煩悩を捨て去った電話機に変えてみたら最高や! FAXも子機も留守電も液晶画面も最初からいらんかったんや!
んで。死にたくねぇよ~と逃げ回ったけど最後は特攻で散華したお祖父ちゃんのことを調べる話。真っ先に感じたのは、滝沢聖峰の「新太平洋戦記」っぽさ。それ以外もどこかで読んだことがあるようなエピソードが続いて、そこはかとない切り貼り感。終盤はけっこう盛り上がってラストはきれいにまとまったけど、ネタの出所が気になって集中しづらいんだよ。その都度ネタ元を注釈で入れてくれてたらモヤモヤしないで済むんだけどなぁ。
たしかに面白い。面白いんだけど、何百万部も売れるほどのものかと言われると、うーん。
■2019年01月09日 [書籍の類]
闇を裂く道
- 吉村昭
- 文春文庫
- 古本
俺満足度:★★★☆☆
フィリピン里帰りは来月に決定。バニラエアのセブ便がなくなったから今回はセブパシなのだ。チケットは高くなったけど、第3ターミナルまで行かずに済むと考えるよかった探し。
んで。久しぶりの吉村昭は丹那トンネル掘削記。世の中でトンネルと言ったら吉村昭、吉村昭と言ったらトンネル、というイメージが定着しているくらい親和性の高い題材なわけで安定感は申し分なし。主な見せ場は前半が崩落、後半が渇水。底に穴を掘ったら上の水が抜けてくるのはわけるけど、土地が干上がるなんて素敵に大規模。トンネルに落ちてきた大量の水がどこに流れたのか文章だけではイメージできなかったけど、なんかスゴいわ。
でも、正直なところ臨場感は『高熱隧道』のほうが上だったな。丹那はズリ出しが足らねぇ。