- 原田勝正
- 岩波新書
- 貰い物
複数回献血クラブがラブラッドになってから結果の反映が早い。献血翌日の昼には生検の結果が出る。結果発表を待つ間は数値を気にせず飲み放題としている俺にとっては痛し痒し。
んで。満鉄こと南満洲鉄道株式会社の話。日露戦争後の会社設立から太平洋戦争後の解体まで、満鉄の歴史が大まかに知れたのはよかったんだけど、なんだか教科書か報告書のようで全く面白くない。文章力の低さも相まって、かなりの苦戦を強いられた。柳条溝と柳条湖の表記が統一されてなかったり、そういう細かい点がいちいち気になって気持ちよく読めないのだよ。そういうのも含めて非常に岩波新書らしい1冊だったと言える。もうイヤ。
ただ満鉄そのものは興味深そうな気配を感じられたので、もっと上手い人が書いたのを読んでみたい。
- 橋本克彦
- 講談社文庫
- 古本
児童手当現況届を電子申請でやってみたけど、酷い。UIの設計が最悪で、よくこんなに醜悪なものを作れたなと感心するレベル。税金を食い物にしてるねぇ、NTTデータ関西さん。
んで。日本の鉄道の話、というか島安次郎と蒸気機関車と広軌の話。この島という人、どうも歴史に名を残すレベルのガチ鉄らしく、なるほど日本の鉄道=島安次郎と言ってもあながち間違いではないのかもしれない。活躍した時代が時代なので電車のでの字もなく、とにかく蒸気機関車。動輪がどうで火室のサイズがうんちゃらだから2Bテンダーなわけよ。なるほどわかった。広軌化については息子の島秀雄が新幹線を作ってハッピーエンド。親子で鉄。
広軌化の話はどうでもいいとして、蒸気機関車の技術的なことを知れて面白かった。ハンマーブロー。
- 深田祐介
- 文春文庫
- 貰い物
義妹が帰国してからというもの、掃除洗濯ほか、ほぼ全ての家事を俺一人でこなす日々。保育園の準備と送り迎えも俺。生活費を稼いでるのも俺。そう、主夫兼大黒柱の誕生である。
んで。大東亜会議の話。そもそも大東亜会議ってなんだよ美味いのかという白紙状態から読んだわけなんだけど、いろいろと勉強になった。理想と現実の乖離が大きすぎて会議自体の意義が見あたらなかったことは置いておくとして、東南アジアの民族独立を目指したリーダーたちは格好いいよ。やっぱ民族自決よな。ただまぁ、格好いいのはここに出てくる各国の超上層だけであって、東南アジアの民度では自決なんて夢のまた夢だったろうけどさ。
もっと本格的に日本と東南アジアの関係について調べてみたいような、そうでもないような。
- 髙山正之
- 新潮文庫
- 貰い物
ついに義妹の帰国が迫ってきた。ビザの延長と再取得を経て計7ヶ月、住み込みベビーシッターとしての責務をよく果たしてくれた。本当に助かった。あと2日、十分に労ってやろう。
んで。マスゴミ報道の歪曲っぷりをこれでもかと指摘した話。主に朝日と朝日と朝日。たまにNHKとTBS。うん、知ってた。言ってることが極端すぎることが多くて著者もあんまり頭良さそうじゃないんだけど、それでも実名を挙げてバシバシ叩く様が小気味よかったのは間違いない。ネットのおかげで偏向報道も報道しない自由もすぐバレるし、まったくいい時代になったもんだ。特に若い世代はマスゴミ離れが進行している気配だし、一気に潰せ。
今どきテレビだ新聞の言うことを信じてるのは小学生までだよねー。キモーイキャハハ
- 福田ますみ
- 新潮文庫
- 古本
GWにムスッコを連れて西武園に行ってみたら、アトラクション絶滅状態。閑散としたバトルフィールド(?)前では、年パスでSSWに入り浸ってた少年時代の記憶が甦って泣けた。
んで。ガイジと虚言モンペに絡まれた挙げ句、朝日新聞に殺人教師と叩かれまくった気の弱い小学校教諭の話。とにかく最初から最後まで誰も得しない胸クソ悪い展開の連続で面白かった。教師に関しては教師という時点でどうでもいいから問題ないとして、ガイジとその親は十分な社会的制裁を受けていないと言わざるを得ない。これは実名をはっきり出すべきだったと思う。当人達が死ぬまで周りが制裁を加えてあげないと完結しない。叩け。
まぁ、一番悪いのは校長と教頭なんだけどね。こっちも実名を挙げなきゃ不完全だ。叩け。
- 久保博司
- 講談社文庫
- 貰い物
ムスッコには5秒で考えた普通の名前を付けたんだけど、今っぽくないから少し心配してた。保育園のお友達の名前を見たら、みんな普通だった。誰もキラキラしてなくて安心した。
んで。敵を知ろう月間ということで警察の話。国家警察的な立ち位置の警視庁と、市民警察的な地方警察代表の大阪府警を比べつつ、警察組織の構造とか警察官の置かれている立場なんかがわかりやすく説明されていた。警視庁は他の都道府県警とは組織も意識も違うとか、教育とか不祥事とか。そういうことがつらつらと書かれていて、昭和50年代の古い本だけど面白かった。当時から問題だらけのクソ組織なのに、未だに警察官志望の人間がいることが信じられん。
とかく警察ってのは、たかが公僕のくせに生意気なんだよ。もっともっと嫌われろ。
- 中薗英助
- 新潮文庫
- 貰い物
ずっと放置してた妻の国民年金だったけど、厚生年金加入をきっかけに過去の未納がバレて催告状が来た。本人はそのうち国に帰るって言ってるから、確実に捨て金なんだよなぁ。
んで。金大中誘拐事件の話。聞いたことあるけどなにして誘拐されたのか知らなかったから読んでみた。ノンフィクションを謳ってるけど残念ながら創作混じりの小説だった。事件自体は、時の韓国大統領がKCIAを使って政敵を消そうとした、という未開の国らしい単純な理由で面白くもなんとも。それより日本で起きた事件なのに登場人物、全員鮮人。もうね、誘拐だろうと殺人だろうと鮮人同士なら好きにやればいいと思うけど、半島でやれ。こっち来んな。
この事件で金大中が殺されてたら、その後の日韓共同宣言もなかったと思うと……ちゃんとやれよKCIA。
- 百瀬格/金重明(訳)
- 文春文庫
- 貰い物
義妹が無事に大学を卒業。これでようやくサポート終了! と思いきや、教員試験に向けて1年間の専攻コースに行く必要があるとか言い始めて、まだまだ俺の仕送りは続くらしい。
んで。韓国大好きな元トーメンのソウル支店長による韓国経済激励本。ちょっと面白そうなタイトルだけど、実際には中身となんの関係もなかったのが非常に半島的で逆に安心した。このタイトルは彼の地の出版社のアイデアだそうで、息を吐くようにウソをつく国民性がよく表れていて非常によろしい。中身に関しては、なんの論理も見識もない韓国好き好きエッセイでひたすら気持ち悪い。言ってることが矛盾だらけなのも彼の国らしさが感じられてよい。満点。
こんなに南鮮好きなんて、生きてるの恥ずかしくない? あ、あの半島に恥という概念はないんでしたね。
- 吉田俊雄
- 文春文庫
- 貰い物
保育園はバイク送迎に決めたので子供用ヘルメットを、と思ったら2歳児サイズが見つからない。ネットで小さそうなのを探して買ってみたら、薄い軽い。これは絶対に事故れない。
んで。太平洋戦争中の連合艦隊司令長官、というより海軍作戦指導部の硬直した体質をつまびらかにした話。古い本だけど面白かった。連合艦隊にしろ軍令部にしろ(そしてたぶん陸軍上層部にしろ)希望的観測だけで物事を進めるから、現実の状況が想定と違うとどうにもならなくなる。でも出世すればするほど責任の所在をうやむやにできるから、そうなりゃ反省なんてするわけもなく、何度でも同じことを繰り返すというね。うーん、さすが上級国民さまです。
現場は能力が高いのに上が使えないのは、今も昔も変わらぬ美しい日本の姿よなぁ。
- 橋本衛ほか
- 光人社NF文庫
- 古本
ムスッコが保育園に補欠合格。なにせ最終調整での斡旋だから、存在すら知らなかった園で微妙に遠い。でもこの機を逃すとまた待機になりそうだから決断した。問題は送迎だなぁ。
んで。硫黄島の生き残り4人による陣中記。独立工兵隊(とても短い)、兵団司令部(ちょっと短い)、師団参謀(ちょっと短い)、防空砲台(半分以上この話)のそれぞれに興味深いエピソードが大漁で満足。陣地構築とか戦闘の話もよかったんだけど、それよりも栗林中将の現場ウケがあまりよくないのが印象的だった。本科出身の参謀しか信じないとか、最後はノイローゼ状態だったとかいう話が出てきて、『散るぞ悲しき』のイメージと全然違って笑った。
俺、これから尊敬する人物を聞かれたら宮崎繁三郎中将って答えることにするよ。