2006年07月 の日記
■2006年07月28日 [書籍の類]
戦艦入門 動く大要塞徹底研究
  • 佐藤和正
  • 光人社NF文庫
  • 新本
俺満足度:★★★☆☆

新しい日記管理ツールを実戦投入。肥大化してた増設部分を整理して軽くした。他人とのコミュニケーションなど不要という結論に至ったのでコメント&トラバは廃止。一方的に俺の言葉を聞け。

んで。流れのまま兵器物。今回は帝国海軍の戦艦。マストはパゴダに限る。どの艦も案外知らないことだらけで楽しかった。この人は戦史研究家には珍しくまともな文章を書くからイイ。大和型、長門型、金剛型に比べて扶桑型&伊勢型は数段下なイメージがあったけど、実はそうでもなかった。超弩級のつもりで作って失敗した扶桑と山城。航空戦艦へと生まれ変わったのに積む飛行機がなかった伊勢と日向。4隻とも見せ場もなく静かに終了してたのがアツい。

『男たちの山城/YAMASHIRO』とか映画化キボン

■2006年07月25日 [書籍の類]
空母入門 動く前線基地徹底研究
  • 佐藤和正
  • 光人社NF文庫
  • 新本
俺満足度:★★★☆☆

鼻水が止まらない。4リットルくらい出る。このティッシュ消費量は地球に優しくないぜ。この時期の花粉症というとイネか。イネだなぁ。早く精米されちゃえ。

んで。日本の夏、戦争の夏。今、兵器がアツい。だから帝国海軍の空母について。まず雲竜が完成していたことを初めて知った。でも艦載機がなくて輸送任務オンリーだったとか。その悲しさがイイ。空母の平面透視図を初めて見た。格納庫内が飛行機ギチギチ。仕事しにくそうだ。それから改造と改装の違いについて理解した。改造は艦種変更、改装は艦種そのままということらしい。勉強になるなぁ。残念だったのは商船改造空母が少なかったこと。飛鷹&隼鷹だけでも詳しく読みたかったよ。

重巡改造空母「伊吹」は名前しか出てこなくて超不満。伊吹型空母は大活躍だったのに! ……ラバ空外伝でな。

■2006年07月24日 [雑誌の類]
Jウイング (2006.9月号)
  • イカロス出版
  • 月刊誌
読んダラ通算20号目

読書の途中だけど雑誌。

んなわけで今月も買ってしまった。特集1「日本の戦闘機ウエポン」はAAMとかASMとか爆弾とか。新しいアイテムが出てくるわけでもなく今さらな話。特集2は俺の大嫌いな「ユーロファイター タイフーン」だった。こんな力感のない不細工な機体はダメだ。万が一こんなのがF-Xになったら泣く。号泣する。このところ他機種紹介がデフォになってる「日本の大戦機」は川西製戦闘機の系譜で強風→紫電→紫電改。全部ピンで取り上げてほしいなぁ。その他「未完の計画機」がF-107、「オールドジェット探偵団」がミラージュIIIでイマイチ興味ナシ。

今月号は惰性だけで読んだ感じ。いや、今月惰性だけか。またしばらく休もうかな。

■2006年07月21日 [書籍の類]
たいのおかしら
  • さくらももこ
  • 集英社
  • 貰い物
俺満足度:★★☆☆☆

居眠りの街のまにゅんと飲んだ後、久しぶりに御茶電事務所を訪ねてみたら相変わらず混沌とした不思議空間だったので掃除した。うむ、とても汚い。

んで。流れのまま処分品。これも昔読んだことがあったのかデジャブの如き既読感。でも内容なんて全て忘却の彼方だったのでなんとかなった。エッセイ嫌いにかけては右に出る者の頬を打たれたら左の汝が隣人を愛することでつとに有名な俺だけど、これはまるで漫画なので正直ちょっと面白かった。なにより軽くて助かった。

これでようやく処分作業完了なので軽やかなステップを踏みつつ捨てる。

■2006年07月20日 [書籍の類]
もものかんづめ
  • さくらももこ
  • 集英社
  • 貰い物
俺満足度:★★☆☆☆

好き勝手に食っちゃ寝飲んじゃ寝してたら腹がスゴいことに。これが噂のビール腹か。ふむぅ。俺の腹がどうなろうと誰も困らないな。見なかったことしよう。

んで。本棚で資源ゴミとなる日を待っていた本。読んだことある気がするけど捨てる前に読むルールだからなぁ。幸いなことに中身はほぼ完全に忘れてたので、それなりに楽しく読めた。著者は漫画家の人だね。ヘタ絵の。この人は漫画よりエッセイのほうが向いてると思う。エッセイなら、ほら、絵を見なくて済む。

ふと本棚を見ると同じシリーズがもう1冊あった。次はそれか。

■2006年07月20日 [書籍の類]
殺戮者は二度わらう 放たれし業、跳梁跋扈の9事件
  • 「新潮45」編集部(編)
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

日記管理ツールを書き直そうと思って現状のスクリプトを見直したところ、自分で書いたものながらひどい。こんなんでよく動いてるな。

んで。シリーズ第4弾。現時点では最終巻っぽい。ここまでくるとネタ切れ感があって事件の小粒化が甚だしい。印象に残ったのは「神戸大学院生リンチ事件」のみ。これは原因が兵庫県警のサボりにあったのでやるせない。それ以外の事件は頭の悪い人が殺したり殺されたり。他人に迷惑をかけず関係者同士で殺り合うぶんには文句言わない。

このシリーズに出てきた犯人には共通項がありすぎる。キーワードは低能、低学歴、低所得あたり。怖いぜ負け組。

■2006年07月16日 [書籍の類]
その時 殺しの手が動く 引き寄せた災、必然の9事件
  • 「新潮45」編集部(編)
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

仕事部屋の本棚から数年前の雑誌の切り抜きが出てきた。Linuxでサーバを立てる入門記事だった。当時はこんなこともわからなかったんだなぁ。しみじみ。

んで。シリーズ第3弾。今回もワイドショー。とりあえず思ったことを挙げとくと、「人気AV女優怪死」で殺されたAV嬢は可愛くなかった。ガキの逆恨みによる「大分一家殺傷」では親の製造者責任を問うべきだと思った。他の事件は似たり寄ったりで違いがよくわからなかった。

とりあえずあれだ、一度でいいから法務大臣をやってみたい。いい仕事するよ?

■2006年07月14日 [書籍の類]
殺ったのはおまえだ 修羅となりし者たち、宿命の9事件
  • 「新潮45」編集部(編)
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

自宅でWebの仕事を少々。ヒキコモリのままでも酒代くらいは稼げそうだ。在宅作業はいいぞ。ビール飲みながらでも怒られない。

んで。『殺人者はそこにいる』から始まるシリーズ第2弾。ワイドショー的事件ばかりで読みやすい。「池田小児童殺傷」の宅間守や「池袋通り魔」の造田博、「尼崎実子虐待」の勢田知子、「月ヶ瀬村中学生殺人」の丘崎誠人などなど、犯人はたいがい親の代からまともじゃないの。生活保護とか精神病とか朝鮮人とか。なんとなく犯罪者を生み出す環境や血筋が見えた。

なんにせよ怪しい人間には近づかないのが一番。怖い怖い。

■2006年07月13日 [書籍の類]
馬の首風雲録
  • 筒井康隆
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

IBM NetVista(セレ600)をもらったので部屋のPCをコンバート大作戦。ついでに暑さ対策でルータPCの土手っ腹にケースファン用の穴を開けたり。なかなか楽しい。

んで。馬の首星雲にある恒星系惑星の間で起きた戦争を舞台にしたSF長編。戦場商人の婆さんと4人の息子たちを中心にして話は進む。軍隊に入り一攫千金を夢見たりとそれぞれの道を進んだ息子たちが、実はお互い知らないところで少しずつ絡んでたのが俺の好みに合ってて引き込まれた。途中ダレないし、筒井の長編では『旅のラゴス』に次ぐ傑作かも。この頃の筒井は真面目に書いてたんだなぁ。

戦争文学のコラージュになってるらしいのだが全くわからなかった。どこが?

■2006年07月13日 [書籍の類]
不肖・宮嶋 金正日を狙え!
  • 宮嶋茂樹
  • 文春文庫PLUS
  • 新本
俺満足度:★★★☆☆

暑い。壮絶に暑い。これだから夏は嫌いだ。不幸中の幸いはニートだから出勤がないこと。もう秋までエアコンの効いた部屋から出ない。だっておんもは暑いもん。

んで。ちょっと前に不肖の文庫が出てたので買った。時は2001年、偉大なる将軍様の特別列車で行くシベリア鉄道24日間の旅をストーキングして狙い続けた男の物語。自衛隊が出てこない話では一番面白かったかも。文章は相変わらず下手だったけど以前よりはだいぶマシになった。手に汗握る展開で、中でも序盤オムスクのプーシキン図書館でのくだりは出色。

そういや新本を買ったのは『造艦テクノロジー開発物語』以来だ。けっこう読んでるのに出版業界へは貢献してないなぁ。

■2006年07月11日 [書籍の類]
みだれ撃ち涜書ノート
  • 筒井康隆
  • 集英社文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

学生時代から使ってきたS167用廃。現役R焼き機だったんだけど置き場がなくなった。捨てるのはガワだけだからリサイクル法は役立たず。面倒だけど小さく切って不燃ゴミで出すよ。

んで。筒井によるブックレビュー。数えてないけど全146冊が紹介されてたらしい。その中で俺が読んだことあったのは『ブラックジャック』のみ。漫画じゃん。興味を惹かれたのはわずかに『田紳有楽』『詭弁論理学』『ユーモア・スケッチ傑作展』の3点で、それだって買って読みたいとは思わないレベル。もっと面白そうな本を面白そうに紹介すればいいのに。

今回も集英社文庫はつまらなかったわけだ。集英社マジ使えねぇー。

■2006年07月08日 [雑誌の類]
SECURITARIAN2006.7月号
SECURITARIAN (2006.7月号)
  • 防衛弘済会
  • 月刊誌
読んダラ通算28号目

読書の途中だけど雑誌。

んなわけで特集「在日米軍再編の最終的なとりまとめ」は3ヶ月連続で似たようなネタ。すっかり飽きた。ただ連載が読めたので助かった。「自衛隊ルポ」と「東へ西へ」は毎度安定してるから置いといて、注目は「知られざる物語 防衛庁からの戦史」の巡洋艦「神通」の艦長、水城圭次大佐。昭和初期、連合艦隊の夜間演習中に起きた衝突事故「美保ヶ関事件」の責任を1人で負わされた人らしい。いつも興味のないテーマばかりだったコーナーが初めて面白かった。後編が待ち遠しい。

巻末インタビュー「わたしの目線」には樋口監督が登場。『日本沈没』を撮ってるとか。しょぼそうな映画だけど自衛隊の活躍シーンが多そうな点は期待。まず観ないだろうけど。

■2006年07月04日 [書籍の類]
やつあたり文化論
  • 筒井康隆
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

ニート満喫中。しかし親から金銭的援助は受けてないし国民年金も税金も期日通り納めてるので実はけっこう模範囚であることをアピールしておく。

んで。筒井エッセイは筒井エッセイだな。全48本のうち多少なりとも面白かったのは3~4コ。残りは普通につまらないか、とてもつまらないかのどっちかだった。エッセイというと必ず出てくる演劇の話題がとても困る。いつ読んでもつまらない上に常に内容かぶりまくりなので、ちょっと勘弁してほしい。

さらに困るのはジャズと山下洋輔。筒井の友達自慢を読まされたところで全く面白くないので、これはもうホント真剣に勘弁してほしい。

■2006年07月02日 [書籍の類]
六機の護衛戦闘機
  • 高城肇
  • 中公文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

今年2度目のニート生活に突入。時間があり余ってるのでリドメ自動巡回スクリプトを大改造してみた。今度はWSHでVBSだ。初めて使ってみたが、WSHって面白いな。もう少しいじってみよっと。

んで。五十六の流れを切れず。五十六墜死時、護衛についてた戦闘機の搭乗員の話。実話と思って読んだのに、冒頭からいきなり戦死した人の心理描写よ。郷里の風景とか名も知らぬ少女の顔だとか、んなもんどこで調べたんだよと。6人のパイロットのうち柳谷氏のみは戦後も健在、杉田庄一は撃墜王として有名だから話も残ってるだろうけど、他は戦死してるんだよ。それを「ひとりの少女の顔が微笑みかけてくるのであった」だなんて恥ずかしくて読んでらんない。

調べ始めちゃったけど思ったほど資料を集められなくて妄想で補完したというところか。こういうの嫌い。

■2006年07月01日 [雑誌の類]
日経サイエンス (2006.8月号)
  • 日経サイエンス
  • 月刊誌
読んダラ通算3号目

読書の途中だけど雑誌。

んなわけで『日経サイエンス』。ページを開くことに恐怖すら感じる。トップ記事は「宇宙最初の100万分の1秒」ではビッグバン直後のクォークスープが再現されたので興味深かったけど意味わからん。量子色力学の漸近的自由性だなんてバカ言っちゃいけねぇよ。これ読んで“うはーマジかよ”とか言ってる人がいるのかと思うと世界の広さを感じる。そんな俺でも楽しめたのは「計算尺を知っていますか」だ。『アポロ13』で見て以来、憧れてたんだよね。対数を使って乗除算をするものなのか。なるほど対数……うん、深くは追求しないけどね。

ググってみたら計算尺推進委員会というサイトを発見して、ちょっと1本ほしくなってきた。使う機会は絶対にないと思うけど。