2015年08月 の日記
■2015年08月28日 [書籍の類]
剣客商売 (12) 十番斬り
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆

いずも型の2番艦が「かが」と命名されてとっても感激。この流れで「あかぎ」復活を信じていいの? 一航戦再結成を期待していいの? こうなると、なんで「そうりゅう」を潜水艦にしちゃったかなぁ。

んで。引き続き時代物ラノベ第12巻。大治郎も三冬さんも存在感がますます希薄になって、ただただ小兵衛が超人ぶりを発揮するだけの話が延々と繰り返されるマンネリ街道一直線の一冊だった。これで飽きないほうがおかしい。キャラの魅力だけで成り立ってた小説なのに、そのキャラから魅力がどんどん失われているのがハッキリわかっちゃう。これはもうダメだね。どう考えてもつまらんもん。

ページの下半分真っ白なスタイルを貫く池波イズムのおかげで読むのは楽だけど、空虚。

■2015年08月26日 [書籍の類]
剣客商売 (11) 勝負
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

時代劇専門チャンネルでBS時代劇「薄桜記」の再放送をやってて、当時見逃した回があったからリベンジで全話観てるんだけど、改めて面白い。やっぱり脚本はジェームス三木に限る。異論は認めない。

んで。引き続き時代物ラノベ第11巻。大治郎&三冬夫妻に第一子(=小兵衛の初孫)の小太郎が誕生。ただそれだけの巻だった。久しぶりに三冬さん主人公回があったんだけど、もったいないことに活躍のさせかたが明後日の方向で面白味ナシ。三冬さんにはいつまでも男勝りの剣を振るってほしかったよ。落ち着いた物腰の三冬さんなんて誰も求めてなかったと思うんだ。

前に何回か通しで読んでるはずなのにシリーズ後半の印象が全く残ってないということは、この先もきっと面白くないんだろうなぁ……。

■2015年08月24日 [書籍の類]
剣客商売 (10) 春の嵐
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆

軽自動車検査協会と警察署を回ってミラちゃんの名義変更&保管場所届出手続き完了。これでミラちゃんは名実ともに俺の車になったよ! ちなみにどっちもバイクで行った。

んで。引き続き時代物ラノベ第10巻はシリーズ初の長編。せっかくの長編だし、きっとオールキャストの豪華な話なんだろうなぁ、と思ったら甘かった。大治郎は自主謹慎、三冬さんは妊娠中で動けない、という意味のわからない池波の自主的縛りプレイのおかげで肩透かしを食らった上に、ストーリーそのものも間延びしててイマイチというね。

そういや“特別長編”は池波がネタ切れの時によく使う手だったわ。「剣客商売」も「鬼平」も、シリーズ後半は長編だらけだったような?

■2015年08月19日 [書籍の類]
剣客商売 (9) 待ち伏せ
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★★☆☆

人生初マイカー(ミラちゃん)の保険はアクサにしてみた。本人限定、車両保険など要らん、といろいろ切ったら27,000円になった。もっと安いとこあるのかなぁ。こんなもんかなぁ。

んで。引き続き時代物ラノベ第9巻。シリーズ初期の新鮮な面白さには比べるべくもないけど、そこそこ読める話がいくつかあったのは前の巻で時間を稼げた結果だと思う。ただ、この巻でも三冬さんが全く動いてないので、やっぱり結婚させたのは間違いだったと思うなぁ。ずっと微妙な関係のまま引っ張って自由に活躍させたほうが面白かったに違いない。

一番の問題は三冬さんを超える魅力的なキャラが出てこないことなんだけどさ。

■2015年08月18日 [書籍の類]
剣客商売 (8) 狂乱
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

人生初のマイカーをゲト! 母親が車を買い換えて余った13年落ち12万キロのミラを無料でもらってきた。車よりバイク派だからそんなに乗らないだろうけど、大人の階段を上った気分!

んで。引き続き時代物ラノベ第8巻。標題作は久々に出色の出来。ただしそれ以外はいよいよ正攻法のネタが尽きてきたようで、若干オカルト入った「狐雨」、オチまで書かない「仁三郎の顔」など剣客っぽくない実験的とも言える話がちらほら。それはそれでつまらないってほどではないんだけど、かといって決して成功してるとも言えない微妙なレベル。打率は低め。

目先を変えたネタで多少の時間は稼げただろうし、次の巻には少しだけ期待してみる。

■2015年08月12日 [書籍の類]
剣客商売 (7) 隠れ簑
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆

小さい頃、勉強がイヤで学校サボって山で遊んでたという妻。学校の先生には山で採ってきたグアバをあげたら問題なかったよー、って笑いながら語る妻に勝てる気がしない。っつか、先生ェ……。

んで。引き続き時代物ラノベ第7巻。三冬さんが結婚しちゃって出番が激減した影響でストーリーがまったく締まらない状態。大治郎は木訥一本槍というキャラ付けのおかげでとても話を引っ張れないし、小兵衛は超人すぎて出てきた瞬間なんでも簡単に解決しちゃうからどうしようもない。三冬さんの存在が支えていたバランスが、ここで一気に崩れたなぁ。

相変わらず文章力はこれでもかという低さだし、ここからは苦行のつもりで読み進める覚悟を決めたほうがよさげ。

■2015年08月10日 [書籍の類]
剣客商売 (6) 新妻
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

小さい頃、木の上から水牛の背中に飛び乗って遊んでいたという妻。失敗すると水牛に踏まれて死ぬこともあるんだよー、って笑いながら語る妻に勝てる気がしない。なにこの野生児……。

んで。引き続き時代物ラノベ第6巻。シリーズ屈指の人気キャラ・三冬さんがついに結婚しちゃったよ。これってシリーズで最大級のイベントのはずなんだけど、色恋の書き方をよくわからない池波は驚くほどヌルッとした進行にしちゃって全然盛り上がらなかったの。男装の令嬢のラストステージだったのに全然活かし切れてなくてモヤモヤする。これが平岩弓枝だったらと思うと……もったいねぇ。

男装の三冬さんがいなくなったこの巻をもってシリーズ第1部完と言って差し支えなし。ぶっちゃけ残りの10冊は後日談的蛇足に過ぎない。

■2015年08月06日 [書籍の類]
剣客商売 (5) 白い鬼
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

小さい頃、家の裏手からパチパチいう音がして漏電かと思ったら軍とテロリストが銃撃戦やってたよー、と笑いながら語る妻に勝てる気がしない。テロリストを匿ったこともあるとかもう……。

んで。引き続き時代物ラノベ第5巻。ラノベらしい軽さでスラスラと進んでしまい、わずか1日で読み終わり。それも移動の電車内でしか読んでないから実質2~3時間くらい。なんというコスパの悪さよ。中身に関してはイマイチ巻。三冬さんの縁談に多少の進展があったくらいで、他はまぁこれということもなく軽~く流したまま終了。この手応えのなさはなんだろう。

句点と改行がほぼセット、かつ短い会話の応酬が多いからページ下半分が際立つ白さ。読者側のコスパと反比例して池波側の効率はかなり高そうだ。

■2015年08月05日 [書籍の類]
剣客商売 (4) 天魔
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★★★

東京ドーム巨人戦のエキサイトシートのペアチケットをもらった。転売も考えたけど、テレビに映ってバレるとマズいから妻と行ってきた。迫力ありすぎて怖かった。酔っ払ってると危ねぇな、あそこ。

んで。引き続き時代物ラノベ第4巻。キャラや物語の方向性が定まって一気に筆が乗ってきたのがわかる。池波もたまにはやるじゃん。凡打製造機とは思えないハイアベレージで、もしかしたら打撃に開眼したのかも、と期待させるに十分な一冊だった。俺の記憶では「天魔」「約束金二十両」あたりはシリーズ通しても上位に入る面白さだった気がする。それってつまり、ここから先は面白い話がさほど多くないってことに繋がるんだけど。

記憶が間違っていることに期待したい。