2008年04月 の日記
■2008年04月28日 [書籍の類]
神々の沈黙 心臓移植を追って
  • 吉村昭
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

ゴールデンウィーーーーク。なので平日だけどお休み。サラリーマンじゃないから無給休暇なわけだが、仕事を休めるんならなんでもいいや。

んで。吉村昭の手持ち未読ラストは心臓移植の黎明期の話。アメリカのカントロヴィッツが史上初移植を狙ってたところを南アのバーナードがヤミテンで上がっちゃって、そこから世界中でいけいけどんどんの移植合戦が開幕。日本人医師も活躍してたよ。黎明期だけに、ほとんどの患者は移植後すぐに死んでたけど、みんなナイスチャレンジ。

俺の臓器提供意思表示カードは脳死でも心停止でも「全て提供」さ。使える部品は使っとけ。

■2008年04月25日 [書籍の類]
雪の花
  • 吉村昭
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

例によって通勤してると読書時間が増える。年間100冊の最低ノルマを達成するためにも、この機会を逃さずに冊数を稼ぐべし。

んで。まだ吉村昭が続く。江戸時代後期、種痘の普及に尽くした福井藩の町医者・笠原良策の話。先見の明で他藩に先んじて牛痘苗を持ち帰ったんだけど、官僚は仕事しない、藩医は既得権益を主張して妨害工作、庶民は庶民で種痘すると死ぬとか思い込んでてもう大変。でも最後はなんとかなった。

ぶっちゃけ大した話じゃなかったけど吉村昭らしい読みやすい文章だったし、けっこう楽しめた。

■2008年04月25日 [書籍の類]
総員起シ
  • 吉村昭
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

通勤再開して早4日、ようやく仕事のペースが掴めてきたのでエンジン全開にしようかと思ったんだけどもうゴールデンウィーク目前だった。全開中止。

んで。終戦間際から戦後にかけての、ちょっといい話な短編集。避難船が沈没して水死体が大量漂着しちゃった村とか、沖縄守備隊司令部と行動を共にした軍属の床屋さんとか5本収録。表題作は、戦時中の事故で沈んだ伊三三を9年後にサルベージした話で、なんだか泣けた。これはイケてる吉村昭。

贅沢を言えば、伊三三だけは長編で読みたかった。短編じゃもったいない。

■2008年04月24日 [書籍の類]
背中の勲章
  • 吉村昭
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

職場の鯖ラックの整備を実施中。作業担当は俺1人。1Uと2U合わせて9台ある鯖の固定位置変更とかケーブル類の取り回しを1人でやるのは大変なんだよ。でも、これはこれでけっこう楽しい。

んで。ドリトル爆撃隊を載せた米機動部隊を見つけちゃった特設監視艇の人が大変だった話。発見した直後に沈められて捕まった。日本人捕虜第2号っぽい。ほんで背中にPWの文字が入った上衣を着せられてイヤだったりなんだりしたけど無事帰国した。これは普通の吉村昭。

なにはともあれ特設監視艇萌え。

■2008年04月23日 [命ノセンタク]
結界師211話 - それなら大丈夫
それなら大丈夫
結界師 (211話)
  • 田辺イエロウ
  • 小学館
週刊少年サンデー 2008/21・22合併号

短パンはいてますもん。
(袴を脱ぎ捨てた隣家の娘さんが弓道衣的なコスプレ衣装の裾をぴとめくりながら。)

久しぶり。超久しぶり。あまりに久しぶり過ぎてどうやって心を洗ったもんだか忘れちまった悲しみに今日も小雪が降りかかる。全て社会が悪い。そんな荒廃した俺もとい人類の心に響いたのが、なんか和風のコスプレしながら箱作って妖怪とか倒すお姉さん。その姿は、まるでラベンダーの香りを運ぶ地中海の涼風のごとき爽やかさ。具体的には見えそうで見えなそうで結局見えた短パンの付近が地中海性気候。

だって和風が…ポニテで…おでこが……裾…自ら…ぴら……ち、着衣めくるの大好きだぁぁぁ! ああぁ、時音さま…時音さま……生足チラリズムうっ(;´Д`)ハァハァ

■2008年04月23日 [書籍の類]
関東大震災
  • 吉村昭
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

通勤再開。復帰後最初のお仕事はスクリプト書いたり鯖ラックの整備をしたりなんだり。家でぐうたらしてるよりは有意義だと自己暗示をかけて働く日々だ。頑張ろう。

んで。東京とか横浜あたりの地面が大層揺れた話。被服廠跡に逃げ込んで助かった気になってたら火事でみんな蒸し焼きになりました、というのが前半のハイライト。後半は震災直後のごたごたについて。大杉栄(アカ)が殺された甘粕事件とかそういうの。どれも経過報告以上のものがなくてイマイチ。これはダメな吉村昭。

そういえば流言飛語で朝鮮人がちょこちょこ殺されたらしい。そんなことがあったなんて初めて知ったよ。

■2008年04月19日 [書籍の類]
いわれなく殺された人びと 関東大震災と朝鮮人
  • 千葉県における追悼・調査実行委員会(編)
  • 青木書店
  • 貰い物
俺満足度:☆☆☆☆☆

これが春休み最後の週末。明後日から通勤再開だなんて、実はウソなんだろう? 頼むからウソだと言ってくれ。

んで。関東大震災直後に起きた不逞鮮人狩りの真実。などと言ったそばから憶測だけで話が進み、全ては軍部の謀略と決定。それ以降は論点がすり替わって政府批判が主題になった。このトンデモ論理、書いたのは頭が可哀想な人? 心の病気? なんて思ってたら歴教協だったわ。そもそも青木書店だしな。

不逞鮮人の命を救ったという美談の主役が組合運動家だったりして失笑を禁じ得ない。どうせ捏造するなら、もう少し上手くやってよ。これだからアカは。

■2008年04月18日 [書籍の類]
「在日」としてのコリアン
  • 原尻英樹
  • 講談社現代新書
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆☆

田舎の裁判官によると空自イラク派遣は違憲なのだそうだ。でも判決は市民団体(笑)の敗訴なんだから意味不明。市民団体(笑)が魯鈍なのはしょうがないが、裁判官まで無責任では困る。名古屋高裁、お前らのことだぞ?

んで。在日朝鮮人が差別されるのは全面的に日本の社会が悪いからなので社会が変わりなさい、という話だった。恐ろしく一方的だな。この狭窄した視野と単純な理想論は、さすが学者センセイ。なんの解決にもなりゃしない。お題目を唱えるだけで社会が変わるなら、世界はとっくの昔に楽園になってるよ。

本人は贖罪した気分を味わえて満足なんだろうけど、こういう一方的な考え方が差別を助長してるって気がつかないのかね。

■2008年04月15日 [書籍の類]
在日韓国・朝鮮人 若い世代のアイデンティティ
  • 福岡安則
  • 中公新書
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

なぜか来週から通勤することになったのだ。時間が止まればいいのに。もしくは直下型大地震が東京直撃。もしくは地球滅亡。

んで。部落からの流れで在日朝鮮人の本。在日三世くらいの世代のアイデンティティについて、祖国志向とか帰化志向とかいう感じに分類してた。面白くはない。所詮は他人事だからなんでもいいんだけど、在日だからと一括りに差別するのはイクナイような気がしてきた。アカくなく、本国と繋がりがなく、外国籍のまま選挙権を寄こせなんていう斜め上なことを言わず、日本が好きだ、という在日の人が在日だからという理由だけで差別されるようなことがあってはならない。

日本嫌いとか言ってる在日は差別されて当然だがな。

■2008年04月14日 [書籍の類]
被差別部落の青春
  • 角岡伸彦
  • 講談社文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

風邪は治りかけが肝心のはず。そして今まさに治りかけのはず。だから布団から出ない。こうして人間はダメになっていく。でもダメでもいいや。幸せだし。

んで。同和だ部落だ言われてもよくわかんないから少し勉強してみた。平成の世に穢多非人もないだろ、都市伝説じゃないの? とか思ってたんだけど、どうも部落は実在するらしい。就職とか結婚で苦労するらしい。公営住宅に住んで安くて美味い肉を食べてるらしい。うむ、全然わからん。だって西日本の話ばっかりだし、接点ないし。遠い世界の話。

でも、むやみに差別するのはイクナイような気がしてきた。

■2008年04月12日 [書籍の類]
「赤報隊」の正体 朝日新聞阪神支局襲撃事件
  • 一橋文哉
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

風邪が治りきってないことを言い訳にして、終日布団の中で本を読んだりネット見たり惰眠を貪ったり。一生このままで過ごしたい。

んで。未解決事件の真犯人に辿り着く話。よく知らないが、朝日新聞を襲撃して記者を撃ち殺した「赤報隊」というのがいたらしい。捕まらないまま時効を迎えたらしい。でも一橋に任せておけば大丈夫らしい。今回もほぼ真犯人に辿り着いたらしい。被害者は、えせ同和団体の見てはいけない部分を見ちゃったらしい。( ´_ゝ`)フーン

死んだのは朝日新聞の人間だし、なんでもいいや。

■2008年04月10日 [書籍の類]
「事件」を見にゆく
  • 吉岡忍
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

唐突に風邪をひいた。喉痛い。全身だるい。青っ洟がスゴい。でも花粉症は止まった。風邪と花粉症は排他制御になっている説を朦朧とした頭で提唱してみる。

んで。87~88年頃に起きた事件のその後を見たり聞いたり。刑事事件という意味じゃない広義の事件で、全体にスケール小さい。取材も浅い。大部分は面白くもなんともなかった。っつーか、感傷的な文章を隠れ蓑にしたミスリード多すぎ。まずミスリードありきで、事件は取ってつけた感じだ。やっぱりこいつアカいよなぁ。と思ってwikiったら、ベ平連だわ。

アカは死ねばいいのに。

■2008年04月08日 [書籍の類]
技術街道をゆく ニッポン国新産業事情
  • 吉岡忍
  • 講談社文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

彼女(はーたん5才)とチューしたり一緒にお風呂に入ったり横須賀スプリングフェスタに行ったり。はーたん(;´Д`)ハァハァ

んで。80年代半ばの新産業事情。都道府県ごとに工場なんかを訪ねて見たり聞いたり。取材スタイルに統一感がないから、他で使ったネタの廃物利用という気がする。労働者視点の感傷たっぷりな文章が多くて、どこが「技術街道」なんだか不明。企業名に誤植があるのも失礼な話だ。「ミクロ製作所」じゃないだろう。ミロクに謝れ。

この書き方、そこはかとなくアカい臭いがする。