2005年01月 の日記
■2005年01月29日 [書籍の類]
首都消失 (上)
  • 小松左京
  • 徳間文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

土曜日は寝て食べて飲んで読む。それ以外なにもしないと誓った。

んで。小松左京でも読んでみるかと『日本沈没』を探しにブコフまで出掛けたらなかったので代わりに似たようなのを所望した。朝起きたら首都が消失してて大変だった話。上巻は展開が遅くて首都消失より読んでる俺が大変だと思ったんだけど、ヒキが近くなってようやく事態が動き始めた。

CH-47の中で普通に会話してたり、三沢にF-15がいたり、各務原に“かがみはら”、築城に“つきしろ”のルビといった雰囲気ぶち壊しの自衛隊ネタと、ウソ丸出しの科学ネタの痛々しさに耐えられれば読めないことはない気がする。

■2005年01月28日 [書籍の類]
御宿かわせみ (18) 秘曲
  • 平岩弓枝
  • 文春文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★

麗しの金曜日。この嬉しさを独り占めしたい。地球のみんな、オラに週末を分けてくれ! ついでに現金も分けてくれ。代わりにストレス全部やるから。

んで。まったり『かわせみ』第18巻。当たり前のように事件発生、アッという間に東吾が解決。でも今回はここからが違う。悶え死ぬなよ? まずは麻生花世ちゃんが初めてまともに登場して1萌え。米問屋の姪が義理の伯父を好きだったので1萌え。馬売りの陸奥っ娘の東北弁で5萌え。そして「秘曲」では能楽 鷺流宗家の先代が従妹との間に隠し子を作ってたので3萌え。その子は高信という名前だけど会ってみたら女の子(15)+あどけなさが残っている+秘曲=21萌え。合計31萌えは歴代2位の好記録!

え、1位は12巻に決まってるじゃん。「岸和田の姫」が空前絶後の88萌えだから。

■2005年01月27日 [書籍の類]
少年H (下)
  • 妹尾河童
  • 講談社文庫
  • 貰い物
俺満足度:☆☆☆☆☆

仕事のせいで時間がないと騒いでるくせに読書量はむしろ増えてる不思議。

んで。下巻に入ってますますダメさが加速。戦中戦後の理不尽な世の中に自分だけは疑問を感じて正直に生きたことをアピールする少年。はいはい格好いい格好いい。昔のことならなんとでも言える。やたらにウザいルビの理由が「少年少女にも読んでほしい」からだというのだが、都合よく作ったウソ歴史を少年少女に読ませてどうするつもりなんだか。自虐史観教育? それとも格好いい俺を見ろってか?

とにかく全てに違和感ありまくり。そりゃ『間違いだらけの少年H』なんて本も出るわなぁ。

■2005年01月26日 [書籍の類]
少年H (上)
  • 妹尾河童
  • 講談社文庫
  • 貰い物
俺満足度:☆☆☆☆☆

最近、仕事がよくわからない。アパッチっていうから攻撃ヘリだな陸さんの導入も近いし、と思ったらパソコンだし。トムキャットっていうから戦闘機だなでもあれ古いぞ、と思ったらパソコンだし。俺になにを望んでるんだ?

んで。一言、つまらん。全てが都合良すぎ。話が出来すぎ。これが昭和初期の現実だとはとても信じられない。著者の少年時代の話がベースだというけど、自分のこと格好よく書きすぎなんじゃないの?

ぼんやりとした記憶なんだけど、間違いが多いというのはこの本じゃなかったっけ。まだ下巻が残ってるけど、果たして読む価値はあるのかなぁ。

■2005年01月25日 [書籍の類]
御宿かわせみ (17) 雨月
  • 平岩弓枝
  • 文春文庫
  • 借り物
俺満足度:★★☆☆☆

今週も死ぬほど嫌いな平日が来ちまったんだけど早起きするのに慣れてきた気がする。0625起床は勤め人時代よりも1時間近く遅いんだから、やってやれないことはないのだな。でも終日眠い。

んで。特に変わったイベントもなく相変わらずまったりのどかな17巻。このなにもなさが『かわせみ』の味。とは言え、それにしたってなにもなさすぎだ。贅沢は言わないが、とにかく萌え成分だけはほしい。

そういえば東吾が仕事してる場面って全然ないなぁ。いいなぁ。あやかりたいなぁ。奥さんに食べさせてもらって気の向むままに事件を解決したり萌えたりしたい。かなり切実。

■2005年01月23日 [書籍の類]
沈まぬ太陽 (5) 会長室篇・下
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:☆☆☆☆

せっかくの週末なのに個人で受けてるWebのお仕事で丸1日潰れた。身体は休まらないしストレスは溜まるし読書も進まない。いっそ殺せ!

んで。結局なにも解決しなかった。とても中途半端。だいたい主人公がアカだから共感などできるわけないし、かといって日航も昔から大嫌いだし、もう誰がどうなろうと知ったこっちゃない。それにしても取材拒否してアカの言うがままに書かれちゃった日航のダメさ加減には驚くばかり。それでいいのか日本航空。

ま、日航なんてニューギニア航空あたりと2択にでもならない限り乗らないからどうでもいいけどさ。やっぱ全日空だよな。

■2005年01月21日 [書籍の類]
沈まぬ太陽 (4) 会長室篇・上
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:☆☆☆☆

金曜日。なんと素晴らしい響き。土日の次にラブ。今週は仕事でずっとLinux触ってて疲れた。わからんことばっかりだが、勉強にはなってるな。最近ちょっとSEっぽい。

んで。俺の中では御巣鷹山編で既に完結を迎えた『沈まぬ太陽』の第4巻を読了。鐘紡から新しい会長が来た。民営化に向けて国民航空の経営を立て直す予定だったんだけど、腐りすぎてて無理っぽい。恩地(アカ)は会長室に抜擢されて騒ぎを大きくしてた。

白い巨塔』と同様、この話でも登場人物がみんな極端。善人はどこまでも善人、悪人は果てしなく悪人で普通の人がいない。なんとも壮絶な会社だな国民航空。

■2005年01月19日 [書籍の類]
沈まぬ太陽 (3) 御巣鷹山篇
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★

この世で一番仕事が嫌い。そんな俺が心のバランスを辛うじて保っていられるのは昼休みのおかげ。飯食ってる時間なんてないぜ。ドトールでひたすら読書だ。

んで。123便が墜ちた。これまでの登場人物はモデルがいるとはいえフィクションだったけど、123便の被害者&遺族には実名の方がいる。河口さんの「パパは本当に残念だ」の遺書なんか涙で滲んで読めません。赤色サラリーマン左遷物語と半官半民癒着物語に終始してる『沈まぬ太陽』だけど、この巻は単独で読めた。むしろこの巻以外は要らない。俺の中で物語は完結を迎えた。

そういえば今日、A380のお披露目があったね。最大800席超だそうだ。エアバスだけに123便を超える日も遠くない?

■2005年01月17日 [書籍の類]
沈まぬ太陽 (2) アフリカ篇・下
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:★★☆☆☆

日記管理ツールに手を入れた。ちょっとした修正のつもりだったのに、久々のPerlが楽しすぎて読書時間が減った。せっかく週末だったのに。

んで。恩地(アカ)は相変わらず飛ばされまくってパキスタン発イラン経由アフリカ行ぶらり途中下車左遷の旅。国民航空の人事がいい仕事してた。アカは飛ばされて当然だよなぁ。だってアカだもん。もっと冷遇してもいいと思う。

そんなこんなしてたら、なぜか帰国指令が出たみたい。次巻はいよいよ御巣鷹山編か。期待してるんだけど、主人公がアカだからどうかなぁ。

■2005年01月15日 [書籍の類]
沈まぬ太陽 (1) アフリカ篇・上
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:★★☆☆☆

週末はスパゲティ食ってネット見て読書。嗚呼、至福かな。週末が土日だけというのは人権侵害なので増やしてほしい。

んで。引き続き山崎豊子。会社に睨まれて僻地に飛ばされまくる男のサラリーマン人生を面白おかしく書いた感じ。第1巻では労組活動を張り切りすぎた主人公の恩地クンが中近東アフリカ懲罰人事の旅に出発。「アカのレッテルを貼られ」なんて、さも事実無根みたいな書き方してるけど、恩地のモデルになった小倉寛太郎ってバキバキの共産党支持者だったんだよな。間違いなくアカじゃん。この先どんなに冷遇されてもアカだから当然としか思えないよ。

それにしても驚くほどアカ贔屓の小説だ。山崎豊子ってアカか?

■2005年01月14日 [書籍の類]
白い巨塔 (5)
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★★

ようやく金曜日。今週も死ぬほど疲れた。俺、早寝早起きに向いてないんだよな。熟睡できないし食欲減退してるし。このままじゃ死ぬ。

んで。スゲェ面白かった。続きが気になって昼飯も食わずに読んだ。今まで読んだ現代物の小説ではトップクラス。裁判の中身がドラマと違ったのは争点がその時代の医療水準に関係してるからしょうがないのか。小説だと抗がん剤を否定してたりするもんなぁ。ショッキングな時代だ。

一点集中で盛り上げたドラマ、イベント豊富だった原作、どっちも強烈に面白かった。これが両方合わされば最強だったのにな。と最後の最後で贅沢を言ってみるイヤな締め方。

■2005年01月13日 [書籍の類]
白い巨塔 (4)
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★

胃癌とか転移とかいう話を読んでたら胃の調子が悪くなってきた。腹部膨満感あり食欲なし。たぶんマーゲン・クレプス。すぐにオペラチオンしてシャウカステン?

んで。ひときわ分厚い第4巻を撃墜。注目の控訴審が始まった。争点が絞られてるから一審よりも面白そう。そうそう、被控訴人の財前教授は裁判と学術会議選が重なって超多忙。この人はいつ仕事してるんだろうか。浪速大、洛北大、東都大が阪大、京大、東大のことだとすると旧帝大の医学部怖ぇー。

そういや今になって気がついたんだけど、この4~5巻って続編だったのね。するとオリジナル『白い巨塔』は財前が裁判に勝って里見が大学を去るところで完結だったのか。そりゃ厳しい。

■2005年01月11日 [書籍の類]
白い巨塔 (3)
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★

ついに今週も平日が来てしまった。楽しかった3連休よサヨウナラ。早起きのストレスで死にそう。

んで。最大の見せ場、医療裁判に突入。面白すぎて仕事が手につかない。まったくもって関口弁護士が格好よかった。でも裁判は普通に負けた。それにしても主要キャラがどこまでも極端だ。財前は人格崩壊、里見は無駄に正義感強すぎ、柳原君は絵に描いたような優柔不断。もう感情移入できる余地がない。面白いからいいけど。

まだ2冊残ってるから、とりあえず今週は仕事のストレスを乗り切れそうな予感。早く続きを読ませてくれないと死ぬ。

■2005年01月10日 [書籍の類]
白い巨塔 (2)
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★

祝日って素晴らしい。この嬉しさをどうするよ? 新成人どもに分けてやるか。愛しい従妹のミーコ、おめでとう! 残りは全員氏んでヨシ。

んで。面白すぎる。会話文では絶対に句点を使わなかったり台詞がやけに説明的だったりするけど面白い。なんか財前が教授になった。あとクランケの佐々木庸平が死にそう。そしてなにより1ドル360円だったのがショッキング。どんだけ円安ドル高だよプププ。

とにかく面白いので一気に第5巻まで読んじゃう気満々。ああ、読書を仕事にしてぇ。

■2005年01月09日 [書籍の類]
白い巨塔 (1)
  • 山崎豊子
  • 新潮文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★★

今年に入ってから平日は0630起床、0700出発、2200帰宅、2300就寝というサラリーマンみたいな生活なので週末の素晴らしさが理解できるようになった。毎日週末ならいいのに。

んで。唐沢くんのドラマが面白かった。でも第二部しか観なかったので原作を弟から借りてみた。そしたらいきなり面白い。社会派LOVERSめちゃメカ狂い。まずは財前の教授選からスタート。たかが教授の椅子のためにみんな本気だよプププ。あと時代を感じさせるネタが豊富。大学病院の新館が5階建てで総工費2億5千万円ってどんだけ安いんだよプププ。

まぁ、とにかくしばらくは楽しめそうなので安心。癒してくれ。

■2005年01月08日 [雑誌の類]
PANZER2005.1月号
PANZER (2005.1月号)
  • アルゴノート社
  • 月刊誌
読んダラ通算15号目

やっと週末。仕事開始からまだ3日間しか経ってないけど既に死亡フラグ。いつまで保つのか俺の精神。

んで。特集が「陸上自衛隊戦力の実体」だったから買ってみたけど読む前からダメな気配を感じるのはなぜだろう。その特集は調達と運用に無駄大杉という当たり前の話が大部分だった。なにを今さら。今回、最も衝撃的だったのは諏訪護という御仁の「新戦車開発に対する考察」。もうトンデモなかなった。新戦車は格安軽量が望ましいという主張の全てが根拠不明の妄言で、読んでるこっちが恥ずかしくなった。諏訪護スゲェな。

それにしても、いつもながら役に立たない雑誌だなぁ。

■2005年01月07日 [書籍の類]
天を衝く (3)
  • 高橋克彦
  • 講談社文庫
  • 新本
俺満足度:★★★★★

一昨日から仕事してます。スーツ着用で0900時出社。0700時に家を出る生活。マジ無理。

んで。不本意ながら3日間もかけてしまった最終巻は感動の嵐。10万の秀吉連合軍に5000の兵力で善戦する九戸勢。陸奥のために命を捨てる将兵たちの姿に涙が止まらねぇ。俺もかくありたい。高橋克彦の東北歴史浪漫なので我ら東北好きはもしも陸奥がひとつになっていたらという儚くも壮大な夢を思い描くのが作法というもの。物語冒頭の「陸奥の地に根付く者、すなわち蝦夷だ」という言葉が全てだ。またもや東北移住熱が高まってキタァァァ!

奥付を見て気がついたんだけど初版から3週間で重版かかってるな。スゲェぜ克彦。東北の誇りだ。人相悪いけどスゲェ。

■2005年01月04日 [書籍の類]
天を衝く (2)
  • 高橋克彦
  • 講談社文庫
  • 新本
俺満足度:★★★★★

ついに正月休み最終日。酒でも飲まなきゃやってらんねっつってんだバカ。いっそ殺せ!

んで。そんなこんなで第2巻読了。さすが克彦、東北贔屓の人間がどうすれば喜ぶのかを知り尽くしている。合戦も面白いんだけど一番の見所は合議の場面。北信愛(政治80以上)と論争して毎回勝っちゃう政実(政治40くらい)。ちょっと不思議だけど克彦が書いてることが真実なのでKOEIは真摯に受け止めること。政実の緻密な読みと豪快な策略は気持ちいいほど当たるし九戸党は勇猛だし、希代の武将だよ政実。南部なんかにいないで伊達に来いよ伊達に。政宗と共に秀吉を返り討ちにしてくれよ。

それにつけても東北アツい。岩手アツい。IT時代の中核は岩手。世界経済の中心は岩手。これが24世紀のトレンド。

■2005年01月04日 [書籍の類]
天を衝く (1)
  • 高橋克彦
  • 講談社文庫
  • 新本
俺満足度:★★★★

明日から仕事が始まってしまう。イヤだイヤだイヤだまだ全然休んでない酒が抜けてない。現実逃避でダラリと読書。

んで。九戸政実キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! と、実は政実なんて一昨年の御茶電・栗駒旅行で首洗い池を見るまで知らなかったことは内緒にしてさも昔から興味があったような顔で喜ぶ俺。政実なんてよく知らんが、さすが高橋克彦。陸奥を書かせたら無敵。たかが南部家内部のゴタゴタなのに目が離せない。

信長の野望』では伊達か蠣崎の俺だから南部の武将はよく捕獲したけど津軽為信しか使ってなかった。今後は政実も活用してあげたい気分。

■2005年01月03日 [雑誌の類]
Newton (2005.2月号)
  • ニュートンプレス
  • 月刊誌
読んダラ通算27号目

あけおめ2005。いきなりだけど酒が俺の体を蝕んでて調子悪。元日からぐったり。なのに昨日今日とまた軽く飲みすぎた。ずっと吐き気してる。

んで。特集「驚異の近未来テクノロジー」は人工赤血球とスマートマテリアルが興味深かった。ユビキタス社会はないと思うが。特集以外では「鏡はなぜ左右だけを反転させるのか?」が出色。学生時代から疑問だった鏡像問題に答えが出てスッキリした。前後反転がポイントなのね。

そういや「GEOGRAPHIC」がなかった代わりに「人間科学史」が復活。毎度のことながら超面白くねぇ。早く打ち切ってよ。