- 高橋克彦
- 講談社文庫
- 新本
あまり池波が続くと身体によくないのでちょっと気分転換。久しぶりに高橋克彦を攻めてみる。
んで。黄金を求めて陸奥支配を狙う朝廷に対抗した誇り高き蝦夷のリーダー阿弖流為(アテルイ)の話。陸奥を書かせたら東北一の高橋克彦だけあって面白い。吉川英治文学賞受賞も当然だと思う。
陸奥がまだ中央の支配を受けていなかった時代か……いいなぁ。今年の夏は蝦夷史跡巡りをしたい。東北が俺を呼んでいる。

- 白夜書房
- 隔月誌
中途半端な時期だと思うんだけど誌面デザインに変更あり。値段はしっかり100円UP。
んで。P2Pとネット犯罪が特集されててそれなりに読めた。毎号楽しみの「プロジェクト×(バッテン)」はSONYのデジタル分野への挑戦。いつもほどの感動はなかったけど面白かった。SONYって変な会社だ。
新しい連載も始まったし、もう少し続けてみようかなぁ。値上げは痛いけど。

- 防衛弘済会
- 月刊誌
休日だと思ってダラリとしてたら突然打ち合わせが入った。都内に向かう電車の中で『セキュリタリアン』読み終わり。
んで。4月号から始まった各連載が3回目を迎えて方向性が見えてきた。特に川崎たまきの「SUPERミーハーOL日記」は安心して読めるページになってきたぞ。よしよし。あ、でも漫画「HOP☆スコップ☆ガール!」は迷走したまんまだな。奮起を期待。
しかしどんな記事が載ってるにせよ、読んでるのは自衛隊関係者とマニアくらいな気がする。一般の流通に乗せなきゃ防衛庁広報誌としての意味がないんじゃないかなぁ。
- 池波正太郎
- 講談社文庫
- 手持ち
今日は仕事休みだったのに腹の調子が悪かったので1日中トイレで読書。そうしたら文庫を読み終わった。
んで。この『抜討ち半九郎』は短編集。全体的につまらなくはなかったけど、短編7本のうちそれなりに読めたのは表題作と「猿鳴き峠」2本だけ。7打数2安打、打率.286はプロ野球なら及第だけど……。読めた2本も終わりが中途半端で残念だった。
いつも感じることだけど池波の短編は終わりが唐突すぎる嫌いがある。もう少し上手くオトしてほしい。
- 池波正太郎
- 角川文庫
- 手持ち
順調に処分が進む池波の本。なんの気なしに手に取った今回の本はエッセイであることが判明。
んで。歴史上の人物なり出来事に対する池波の嗜好と偏見がよくわかる一冊だった。つまるところ真田と関ヶ原と忠臣蔵と新選組が全てという感じ。だから池波の小説はどれ読んでも一緒なのだな。池波のエッセイは感情的で視野の狭い歴史観を自慢げに押しつける雰囲気があって好きになれない。
小卒株屋上がりの歴史観なんかに価値も意味もねぇ。

- イカロス出版
- 月刊誌
イラク攻撃のまとめとして3ヶ月ぶりに『JWings』を買ってみた。
んで。なんとか最低限の情報は得られたような気はするけど相変わらず浅い。あと自社広告ページが多すぎ。
この情報量で1200円は高いです。またしばらく買わないと思われ。
- ひろさちや
- 徳間文庫
- 貰い物
親が所有していた本。資源ゴミで捨てられそうになっていたところを間一髪で救出。仏教なんて全然知らないので読んでみた。
んで。仏教って合理的で論理的だった。宗教じゃないみたい。最終目標である解脱というのは「あらゆるこだわりを捨てる」ことらしい。こだわりを捨てることが悟りなのか。よくわからないけどスゴそうだ。仏教には全てを超越した存在はいなくて、天上界に住む神も死んで転生する。超越者がいないから奇跡は存在しない。全ての結果には原因がある。それが回り回って輪廻転生。輪廻の輪から脱することが解脱である、と。ふむ、高校時代に強制されたキリスト教は胡散臭かったけど、仏教は比較的すんなり理解できたかも。色即是空。
そのうち神道についても読んでみたいな。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
大きな声では言えない某コスプレ大会などに参加したりしてたので時間かかったが、どうにか完読。
んで。十兵衛くんは完全無欠のパーフェクトヒーローなのでピンチなど一度もなかった。世の中は彼の思った通りになったので若大将もビックリしていた。まさに完璧超人。そんなの面白いはずがない。
なんか原稿枚数を稼いだだけという感じ。池波らしさに溢れる駄作だった。

- ニュートンプレス
- 月刊誌
虫。楽しみにしてた。リアル虫は大嫌いだけど機能とかは面白い。
んで。虫ってば必殺技満載。さすが地球上で最も繁栄してる生物だけのことはある。カイコガの嗅覚センサーなんか分子1コを感知しちゃうし、ゴキブリの脚は脳を介さずに動いちゃう。小さい脳に負担をかけないように神経節で処理できることは済ませちゃおうという自律分散制御な発想。なんか超ハイテクっぽい。とにかく虫にはビックリドッキリさせられた。
Nスペ『生命 40億年はるかな旅』の虫の回を思い出したよ。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
また池波だよ。そろそろ飽きてきた。
んで。今回の主人公、編笠かぶった十兵衛くんは御意簡牘をチラチラさせる幕府の隠密。柳生十兵衛の血を引いてる剣の達人で人格者。もう完全無欠。そんな彼が幕府っつーか綱吉の間違いを正すため、いろんなところにちょっかい出して赤穂浪士を討ち入らせる話。日本人なら誰でも知ってる忠臣蔵だからサクサクと進んでいくんだけど全然面白くない。主人公が弱点皆無のご都合主義スーパーヒーローだから感情移入なんて無理だし、それ以前に文章が下手だし。池波らしさ全開といった感じ。
上巻は大石内蔵助氏がお家再興を狙って上京し帰っていくあたりまで。最終的に絶対に討ち入るので、とにかく早く読み終わりたい。






